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信長 KING OF ZIPANGU

『信長 KING OF ZIPANGU』(のぶなが キング オブ ジパング)は、NHKで1992年1月5日~12月13日に放送された30作目の大河ドラマ。平均視聴率は24.6%、最高視聴率は33.0%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)。概要戦国時代が舞台となるのは1989年の『春日局』以来3年ぶり。織田信長は大河ドラマにおいても『太閤記』(1965年)や『国盗り物語』(1973年)をはじめとする戦国時代を扱った作品において度々クローズアップされて数多くの役者によって演じられてきたが、単独のテーマとして扱われるのは本作が初めてであった(『国盗り物語』でも主演扱いだったが、斎藤道三との途中主役交代であったため、完全な単独主人公ではなかった)。脚本は『武田信玄』(1988年)と同じ田向正健。主演に抜擢されたのは緒形直人で、大河ドラマ出演は1990年の『翔ぶが如く』以来。『太閤記』(1965年)において主演を務めた緒形拳の二男で、親子2代での大河ドラマ主演となった。菊池桃子・仲村トオル・的場浩司・中山美穂など若手俳優を多数起用し(また、そのキャスティングが少年漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」における読者投稿企画「ジャンプ放送局」で採用された葉書のキャストとほぼ同じ内容)、しかも登場人物の従来のイメージとは正反対の俳優を起用するキャスティング(繊細な信長、長身の秀吉など)も話題になった[要出典]。緒形直人と言えば『予備校ブギ』などに代表されるように繊細でナイーブな青年役を多く演じてきたため、配役が決定した際は多くのメディアで役柄への懸念が伝えられた[1]。緒形本人も最初オファーをもらった際に、織田信長といえば強くて豪快な人物で、それまで自分がやってきた役と照らし合わせてもイメージが違うのではないかと思ったようである[2]。しかしヒゲをつけかつらをかぶった緒形の信長像は「歴代の信長を演じてきた俳優の中で、歴史の教科書に載っている肖像画に最も似ている」と評された[3]。ポルトガル人のイエズス会宣教師であるルイス・フロイスの視点から織田信長を描くという手法がとられ、劇中でのフロイスをフランス人モデルのフランク・ニールが、日本語によるナレーションをランシュー・クリストフが務めた。また、数多い戦国時代を舞台とした大河ドラマの中でも、とりわけキリシタンの描写に重点が置かれた作品である[4]。時代設定にリアリティを出すため、屋内のシーンは照明を抑えて撮影されていたが、視聴者から「見づらい」「場面が暗すぎる」とのクレームが相次いだこともあり、中盤より通常の明るさに変更された。またこのドラマのロケのために岐阜県岐阜市に作られた広大なオープンセットも話題になった。1万2千坪の敷地の中に、戦国時代の城郭さながらに長大な土塁や堀や塀をめぐらせ、その内部に那古屋城・清洲城・岐阜城の大手門や主殿などの建物が配され、城の外には町屋の建物が作られた。これら建物は全て木材で作られるという本格的な仕様で、当時としてはNHK大河ドラマ史上最大規模のオープンセットとなった。[5]。一般公開もされ人気を集めたが、当初から期間限定の公開と決まっていたため、ドラマ終了後に予定通りに取り壊された。音楽は毛利蔵人が担当。歌詞のあるオープニングテーマは今作が初めてである(作詞は田向正健。他作品には『琉球の風』『新選組!』がある)。エピソード台詞の言葉遣い、特に助詞を抜く表現(「戦起これば…」など)は、国語学的にも戦国時代の話し言葉としてはあまりに古めかしく不自然だと指摘されたが、これは訂正される事はなかった。同じ田向脚本の『武田信玄』『徳川慶喜』でも同様の傾向が見られる。各放送回の最後にはルイス・フロイスがポルトガル語で“Ate breve! Obrigado!”(「また会いましょう。ありがとう」の意。劇中テロップでは「また近いうちに ありがとうございました」と訳されていた)と挨拶した。明智光秀を演じたマイケル富岡は、台詞こそは日本人レベルの流暢な日本語を話すが、アメリカ人である為出演当時は正座はもちろんのこと、あぐらもかくことができず、苦労していたこともあった。また、本人は、「最初はフランシスコ・ザビエルやルイス・フロイス、といった宣教師役が回ってくる」と思っていたことがあり、光秀役に決まったとき、喜びと驚きでいっぱいだった、とコメントしていたことがあった。フランク・ニールは、出演が決まったとき、日本語の特訓を開始。そして、クランクアップまで欠かさずに日本語を勉強していたほどだった。ポルトガル語指導担当の安部井シルビアは、指導には本当に厳しくて、少しでも発音がおかしかったりすれば、中々OKを出さなかったほどだった。本人は当時、貿易商社OLであった。加納隋天を演じた平幹二郎は、ドラマの後半期に失明した隋天の気迫や異様さを表現するために、コンタクトレンズを片目に2枚ずつ入れて芝居をした。これは平本人のアイディアであったが、目の痛さは尋常ではなかったようで、過酷な撮影の連続になってしまったという。ストーリー尾張国の小領主・織田家の嫡男に産まれた吉法師(後の信長)は、父・信秀の方針により母・るいと引き離されて成長した。母親の愛情に飢え、孤独の中に成長した信長は、周囲からは「うつけ」と見られ、家臣達からは排斥されそうになる。ライバルであった弟・信行を廃し、桶狭間の合戦で今川義元に奇跡的な勝利を遂げた信長は、新進気鋭の戦国大名として周囲も驚く急成長を遂げ、舅・斉藤道三の敵討ちとして美濃を征服した後に「天下布武」の印を掲げ、「美しき流れを絶やさず新しき国を作るため」、キリスト教や木下藤吉郎(後の羽柴秀吉)のような”新参者”を取り立てる一方、足利将軍家を排斥し、比叡山を初めとする寺社仏閣を弾圧、朝廷や公家を無視し、家族や古くから仕えてきた家臣すら切り捨てる。自ら定めた50年の人生が迫るにつれ、天下を統一して世界にも乗り出し「新しき国を作る」目標に燃えた信長は、「自らは神である」という”ふり”すら行うが、その傲慢な振る舞いは次第に心服していた家臣達に不審を抱かせ、思いもかけない終焉を遂げることになったのだった。キャラクター設定「美形の」秀吉や家康という異色のキャスティングで臨んだ大河は、登場人物の性格設定も異色であった。信長正室・帰蝶は、第二の正室として迎えられたしのの存在から、次第に信長とのすれ違いを感じ、堺に別居。武田征伐の前、病を潮に信長のもとへ帰って来るも、程なくして本能寺の変を迎える。信長とは相思相愛ながら最後まで分かり合えないと言う微妙な間柄として描かれた。それまでの大河ドラマでは「濃姫」という役名で登場していたが、「帰蝶」という名で登場したのは本作が初めてである。オープニングのクレジットタイトルでも最終回まで「帰蝶」を用いており、役名が「帰蝶」で統一された大河ドラマは本作が唯一となっている。信長の妹・市は、若き日は信長の子供達を振り回す「驕慢な女」、浅井長政死後は兄を猛烈に非難する人物として描かれた。また、お市の方を演じた鷲尾いさ子がモデル出身でかなりの長身だったため「大女のために結婚話がまとまらない」という設定になっていた(実際のお市の方も非常に背が高かったと言われている)[要出典]。信長側室・なべは、信長を愛するあまり、長島一向一揆の大量殺戮すら擁護し、信長こそ本当の神だと言い切る人物に設定されていた。また言葉少なに楚々として振る舞う女性として描かれた。秀吉正室・ねねは、(ねね他、主人公格の女性を含め)昨今の大河ドラマにおいて、史実的にあり得ない歴史上の重要場面に登場することが多いが、本作では彼女がそのような場面に登場することは殆どなかった。ちなみに「まつ」という女性も登場するが、これは前田利家正室・芳春院ではなく、全くの架空人物である。明智光秀は、信長から過大な期待を寄せられ、それに応えようとする余り次第にノイローゼに陥り、それが原因となって本能寺の変を起こす…という設定になっていた。そのため、有名な巷説であり、大河ドラマでもたびたび使われる「徳川家康を接待したときに出した料理に信長が難癖を付け、人々が居並ぶ中で体罰をふるわれる」というシーンは出てこなかった。加納随天は「織田信長の祖父の代から仕える神頼み」という架空人物で、平幹二朗の迫真の怪演によって強烈な印象を残す役となった。信長の母・るいとの不倫の関係により信長に殺されかけるが、織田信定によって「織田家の美しき流れのために必要な人物」として助け出された。以後は、逆に信長によって乗り越えるべき人物として位置付けられ、信長の興隆と反比例するように失明し、更に足を切断、最期は本能寺で運命を共にした。このドラマの裏の主人公とも言えるキャラクターであった。スタッフ原作・脚本:田向正健音楽:毛利蔵人演奏:東京コンサーツテーマ音楽演奏:NHK交響楽団テーマ音楽指揮:尾高忠明テーマ音楽作詞:田向正健テーマ音楽合唱:東京混声合唱団テーマ音楽独唱:久岡昇監修:松田毅一時代考証:岡田正人建築考証:内藤昌衣装考証:小泉清子振付・所作指導:猿若清三郎茶道指導:鈴木宗卓馬術指導:田中茂光、間宮光弘殺陣・武術指導:林邦史朗砲術指導:名和弓雄太鼓指導:山本幹夫資料提供:宇田妙子名古屋弁指導:芹沢孝子ポルトガル語指導:安倍井シルビア公家言葉指導:朝永桐世能指導:桜間辰之祈祷指導:佐藤象恒邦楽:杵屋正邦協力:岐阜県、岐阜市、各務原市、大野市、山梨県小淵沢町、恵那市、岩村町、高根町、滋賀県安土町題字:渡辺裕英語り:ランシュー・クリストフ、加賀美幸子アナウンサー(アバンタイトル)制作:八木雅次美術:田嶋宣助、青木聖和技術:大沼伸吉、高橋邦彦撮影:三浦国男、佐藤俊憲照明:野下清、中山鎮雄音声:近藤直光、鈴木清人音響効果:平塚清、西ノ宮金之助、菅野秀典映像技術:寺田武夫、横山一夫記録・編集:阿部格、石原美雪制作著作:NHK共同制作:NHKエンタープライズ制作統括:渡辺紘史制作協力:NHKアート、NHKテクニカルサービス演出:重光亨彦/小松隆、小松隆一、柴田岳志、加賀田透、岡田健、吉川邦夫キャスト織田家織田信長:森田洸輔→山根隆明→緒形直人帰蝶:榎本夕希→菊池桃子るい:高橋惠子しの:高木美保市:中野美穂→鷲尾いさ子なべ:若村麻由美織田信忠:類家大地→寺沢昌純→青木海→藤田哲也→東根作寿英織田信雄:田原慎太郎→大泉翼五徳:三海菜穂美→井上亜子→西村裕子→成田恵織田信定:船越英二織田信秀:林隆三織田信広:村田泰則→岸本一人織田信行:内山眞人→大友大輔→保阪尚輝織田信治:神田雄次織田信光:長谷川明男織田信次:菊池孝典織田秀孝:谷田真吾織田信康:加世幸市織田信時:田中克季織田信友:辻輝猛坂井大膳(織田本家家老):鈴木瑞穂信長の家臣とその関係者林通勝:宇津井健内藤勝介:塚本信夫柴田勝家:滝田栄池田恒興:坂本徳志→的場浩司木下藤吉郎→羽柴秀吉:仲村トオルねね:中山美穂明智光秀:マイケル富岡平手政秀:二谷英明平手五郎右衛門:黒田アーサー佐久間盛重:本郷功次郎佐久間信盛:田中健[6]丹羽長秀:杉本哲太滝川一益:柴俊夫前田利家:橋爪淳河尻秀隆:森田順平稲葉良通:篠田三郎森可成:三上真一郎森長可:野尻忠正森蘭丸:石野太呂字森坊丸:芦田昌太郎まつ(るいの侍女):山本郁子細川藤孝:勝野洋細川忠興:小林秀樹玉:今村恵子明智秀満:小野了ゆい(光秀娘、荒木村重妻):生田智子斎藤利三:渕野俊太毛利新助:青木健服部小平太:堅田宏高山飛騨守:清水善三高山右近:冨家規政不破光治:石山律雄荒木村重:本田博太郎村井貞勝:西田圭諸大名・武将斎藤道三:芦田伸介松平元康→徳川家康:郷ひろみ築山殿:島村佳江かなえ(築山侍女):岩本多代松平信康:金子勝→早川亮水野信元:大林丈史酒井正親:大和田伸也酒井忠次:林邦応石川家成:長棟嘉道平岩親吉:小野進也本多重次:高品剛鳥居忠吉:滝田裕介浅井久政:寺田農浅井長政:辰巳琢郎足利義輝:宮田恭男足利義昭:青山裕一上野秀政:横光克彦三淵藤英:渡辺寛二斯波義統:山本寛斯波義銀:山本耕史和田惟政:新井康弘今川義元:柴田〓彦朝比奈泰能:俵一斎藤義龍:広岡瞬斎藤龍興:渡浩行武田勝頼:北谷等→黒田隆哉武田信勝:小橋賢児武田信廉:黒部進北条夫人:阿部朋子馬場美濃守:荒木しげる山県昌景:小山武宏朝倉義景:北村総一朗朝倉景鏡:田嶋基吉朝倉景健:門田俊一朝倉景恒:伊藤昌一六角承禎:平泉成六角義治:山口晃史茶々:田原加奈子お江:津川里奈浅井政澄:岡崎二朗浅井七郎:安藤圭一阿閉貞秀:佐和たかし磯野員昌:片岡弘貴三好長慶:中丸新将松永久秀:清水紘治小西行長:伊藤秀その他ルイス・フロイス:アダム・ロビンス→フランク・ニールロレンソ:稲川淳二今井宗久:佐藤慶千利休:伊藤孝雄津田宗及:内田稔山上宗二:河合隆司島井宗叱:野島秀信日比屋了慶:島田順司顕如:伊藤富美也教如:原豊朝山日乗:内田勝正飛鳥井雅教:松橋登勧修寺晴豊:堀内正美日野輝資:佐藤淳伊東マンショ:重富孝→木村直雄樹千々石ミゲル:佐藤洋匡→長崎真純原マルチノ:柴田宗典→植松良介中浦ジュリアン:光行透グレゴリウス13世:アントニオ・カンテリーニザビエル神父:テリー・オブライエンガスパル・ヴィレラ:テリー・オブライエンアレッサンドロ・ヴァリニャーノ:ブライアン・バークガフニオルガンティーノ:細川フランコヤジロー:龍飛雲ソテロ:リード・ジャクソン架空人物加納随天(織田家お抱えの祈祷師):平幹二朗安(安城氏の側室→織田信秀の側室):青山知可子喜八(秀吉家来):松原一馬りゅう:黒谷加奈子→西野まり→久我美智子→岡本舞良吉:長谷有洋宗吉:加藤雅也 (現・飛鳥幸一)ディオゴ:モロ師岡庄右衛門:森下哲夫その他:亀山助清、森康子放送日程※7月26日は第16回参議院議員通常選挙開票速報のため、休止。総集編脚注・出典^ 時代劇専門チャンネル特別番組「研究・織田信長~NHK大河ドラマにみる信長の魅力~」内・緒形直人インタビューより。^ NHK大河ドラマ・ストーリー「信長」(日本放送協会出版、1992年)p10-11、緒形のインタビューより^ 時代劇専門チャンネル特別番組「研究・織田信長~NHK大河ドラマにみる信長の魅力~」内・市川森一他の発言より。^ 例えば「神の戦士たち」では九州のキリシタンが苦難に遭うシーン、「キングオブジパング」では信長死後15年目に起こった二十六聖人の処刑などが描かれたが、これらの話は全く主人公・信長が関係しないエピソードである。^ NHK大河ドラマ・ストーリー「信長」(日本放送協会出版、1992年)を参照。^ 2002年の大河ドラマ『利家とまつ~加賀百万石物語~』でも同役を演じる 「http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E9%95%B7_KING_OF_ZIPANGU」より作成カテゴリ: 出典を必要とする記事 | 大河ドラマ | 1992年のテレビドラマ | NHK名古屋・豊橋 | NHK岐阜 | NHK大津 | 織田信長 | 戦国時代 (日本)を舞台とした作品 | 安土桃山時代を舞台とした作品隠しカテゴリ: テレビ番組に関するスタブ『信長 KING OF ZIPANGU』(のぶなが キング オブ ジパング)は、NHKで1992年1月5日~12月13日に放送された30作目の大河ドラマ。平均視聴率は24.6%、最高視聴率は33.0%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)。概要戦国時代が舞台となるのは1989年の『春日局』以来3年ぶり。織田信長は大河ドラマにおいても『太閤記』(1965年)や『国盗り物語』(1973年)をはじめとする戦国時代を扱った作品において度々クローズアップされて数多くの役者によって演じられてきたが、単独のテーマとして扱われるのは本作が初めてであった(『国盗り物語』でも主演扱いだったが、斎藤道三との途中主役交代であったため、完全な単独主人公ではなかった)。脚本は『武田信玄』(1988年)と同じ田向正健。主演に抜擢されたのは緒形直人で、大河ドラマ出演は1990年の『翔ぶが如く』以来。『太閤記』(1965年)において主演を務めた緒形拳の二男で、親子2代での大河ドラマ主演となった。菊池桃子・仲村トオル・的場浩司・中山美穂など若手俳優を多数起用し(また、そのキャスティングが少年漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」における読者投稿企画「ジャンプ放送局」で採用された葉書のキャストとほぼ同じ内容)、しかも登場人物の従来のイメージとは正反対の俳優を起用するキャスティング(繊細な信長、長身の秀吉など)も話題になった[要出典]。緒形直人と言えば『予備校ブギ』などに代表されるように繊細でナイーブな青年役を多く演じてきたため、配役が決定した際は多くのメディアで役柄への懸念が伝えられた[1]。緒形本人も最初オファーをもらった際に、織田信長といえば強くて豪快な人物で、それまで自分がやってきた役と照らし合わせてもイメージが違うのではないかと思ったようである[2]。しかしヒゲをつけかつらをかぶった緒形の信長像は「歴代の信長を演じてきた俳優の中で、歴史の教科書に載っている肖像画に最も似ている」と評された[3]。ポルトガル人のイエズス会宣教師であるルイス・フロイスの視点から織田信長を描くという手法がとられ、劇中でのフロイスをフランス人モデルのフランク・ニールが、日本語によるナレーションをランシュー・クリストフが務めた。また、数多い戦国時代を舞台とした大河ドラマの中でも、とりわけキリシタンの描写に重点が置かれた作品である[4]。時代設定にリアリティを出すため、屋内のシーンは照明を抑えて撮影されていたが、視聴者から「見づらい」「場面が暗すぎる」とのクレームが相次いだこともあり、中盤より通常の明るさに変更された。またこのドラマのロケのために岐阜県岐阜市に作られた広大なオープンセットも話題になった。1万2千坪の敷地の中に、戦国時代の城郭さながらに長大な土塁や堀や塀をめぐらせ、その内部に那古屋城・清洲城・岐阜城の大手門や主殿などの建物が配され、城の外には町屋の建物が作られた。これら建物は全て木材で作られるという本格的な仕様で、当時としてはNHK大河ドラマ史上最大規模のオープンセットとなった。[5]。一般公開もされ人気を集めたが、当初から期間限定の公開と決まっていたため、ドラマ終了後に予定通りに取り壊された。音楽は毛利蔵人が担当。歌詞のあるオープニングテーマは今作が初めてである(作詞は田向正健。他作品には『琉球の風』『新選組!』がある)。エピソード台詞の言葉遣い、特に助詞を抜く表現(「戦起これば…」など)は、国語学的にも戦国時代の話し言葉としてはあまりに古めかしく不自然だと指摘されたが、これは訂正される事はなかった。同じ田向脚本の『武田信玄』『徳川慶喜』でも同様の傾向が見られる。各放送回の最後にはルイス・フロイスがポルトガル語で“Ate breve! Obrigado!”(「また会いましょう。ありがとう」の意。劇中テロップでは「また近いうちに ありがとうございました」と訳されていた)と挨拶した。明智光秀を演じたマイケル富岡は、台詞こそは日本人レベルの流暢な日本語を話すが、アメリカ人である為出演当時は正座はもちろんのこと、あぐらもかくことができず、苦労していたこともあった。また、本人は、「最初はフランシスコ・ザビエルやルイス・フロイス、といった宣教師役が回ってくる」と思っていたことがあり、光秀役に決まったとき、喜びと驚きでいっぱいだった、とコメントしていたことがあった。フランク・ニールは、出演が決まったとき、日本語の特訓を開始。そして、クランクアップまで欠かさずに日本語を勉強していたほどだった。ポルトガル語指導担当の安部井シルビアは、指導には本当に厳しくて、少しでも発音がおかしかったりすれば、中々OKを出さなかったほどだった。本人は当時、貿易商社OLであった。加納隋天を演じた平幹二郎は、ドラマの後半期に失明した隋天の気迫や異様さを表現するために、コンタクトレンズを片目に2枚ずつ入れて芝居をした。これは平本人のアイディアであったが、目の痛さは尋常ではなかったようで、過酷な撮影の連続になってしまったという。ストーリー尾張国の小領主・織田家の嫡男に産まれた吉法師(後の信長)は、父・信秀の方針により母・るいと引き離されて成長した。母親の愛情に飢え、孤独の中に成長した信長は、周囲からは「うつけ」と見られ、家臣達からは排斥されそうになる。ライバルであった弟・信行を廃し、桶狭間の合戦で今川義元に奇跡的な勝利を遂げた信長は、新進気鋭の戦国大名として周囲も驚く急成長を遂げ、舅・斉藤道三の敵討ちとして美濃を征服した後に「天下布武」の印を掲げ、「美しき流れを絶やさず新しき国を作るため」、キリスト教や木下藤吉郎(後の羽柴秀吉)のような”新参者”を取り立てる一方、足利将軍家を排斥し、比叡山を初めとする寺社仏閣を弾圧、朝廷や公家を無視し、家族や古くから仕えてきた家臣すら切り捨てる。自ら定めた50年の人生が迫るにつれ、天下を統一して世界にも乗り出し「新しき国を作る」目標に燃えた信長は、「自らは神である」という”ふり”すら行うが、その傲慢な振る舞いは次第に心服していた家臣達に不審を抱かせ、思いもかけない終焉を遂げることになったのだった。キャラクター設定「美形の」秀吉や家康という異色のキャスティングで臨んだ大河は、登場人物の性格設定も異色であった。信長正室・帰蝶は、第二の正室として迎えられたしのの存在から、次第に信長とのすれ違いを感じ、堺に別居。武田征伐の前、病を潮に信長のもとへ帰って来るも、程なくして本能寺の変を迎える。信長とは相思相愛ながら最後まで分かり合えないと言う微妙な間柄として描かれた。それまでの大河ドラマでは「濃姫」という役名で登場していたが、「帰蝶」という名で登場したのは本作が初めてである。オープニングのクレジットタイトルでも最終回まで「帰蝶」を用いており、役名が「帰蝶」で統一された大河ドラマは本作が唯一となっている。信長の妹・市は、若き日は信長の子供達を振り回す「驕慢な女」、浅井長政死後は兄を猛烈に非難する人物として描かれた。また、お市の方を演じた鷲尾いさ子がモデル出身でかなりの長身だったため「大女のために結婚話がまとまらない」という設定になっていた(実際のお市の方も非常に背が高かったと言われている)[要出典]。信長側室・なべは、信長を愛するあまり、長島一向一揆の大量殺戮すら擁護し、信長こそ本当の神だと言い切る人物に設定されていた。また言葉少なに楚々として振る舞う女性として描かれた。秀吉正室・ねねは、(ねね他、主人公格の女性を含め)昨今の大河ドラマにおいて、史実的にあり得ない歴史上の重要場面に登場することが多いが、本作では彼女がそのような場面に登場することは殆どなかった。ちなみに「まつ」という女性も登場するが、これは前田利家正室・芳春院ではなく、全くの架空人物である。明智光秀は、信長から過大な期待を寄せられ、それに応えようとする余り次第にノイローゼに陥り、それが原因となって本能寺の変を起こす…という設定になっていた。そのため、有名な巷説であり、大河ドラマでもたびたび使われる「徳川家康を接待したときに出した料理に信長が難癖を付け、人々が居並ぶ中で体罰をふるわれる」というシーンは出てこなかった。加納随天は「織田信長の祖父の代から仕える神頼み」という架空人物で、平幹二朗の迫真の怪演によって強烈な印象を残す役となった。信長の母・るいとの不倫の関係により信長に殺されかけるが、織田信定によって「織田家の美しき流れのために必要な人物」として助け出された。以後は、逆に信長によって乗り越えるべき人物として位置付けられ、信長の興隆と反比例するように失明し、更に足を切断、最期は本能寺で運命を共にした。このドラマの裏の主人公とも言えるキャラクターであった。スタッフ原作・脚本:田向正健音楽:毛利蔵人演奏:東京コンサーツテーマ音楽演奏:NHK交響楽団テーマ音楽指揮:尾高忠明テーマ音楽作詞:田向正健テーマ音楽合唱:東京混声合唱団テーマ音楽独唱:久岡昇監修:松田毅一時代考証:岡田正人建築考証:内藤昌衣装考証:小泉清子振付・所作指導:猿若清三郎茶道指導:鈴木宗卓馬術指導:田中茂光、間宮光弘殺陣・武術指導:林邦史朗砲術指導:名和弓雄太鼓指導:山本幹夫資料提供:宇田妙子名古屋弁指導:芹沢孝子ポルトガル語指導:安倍井シルビア公家言葉指導:朝永桐世能指導:桜間辰之祈祷指導:佐藤象恒邦楽:杵屋正邦協力:岐阜県、岐阜市、各務原市、大野市、山梨県小淵沢町、恵那市、岩村町、高根町、滋賀県安土町題字:渡辺裕英語り:ランシュー・クリストフ、加賀美幸子アナウンサー(アバンタイトル)制作:八木雅次美術:田嶋宣助、青木聖和技術:大沼伸吉、高橋邦彦撮影:三浦国男、佐藤俊憲照明:野下清、中山鎮雄音声:近藤直光、鈴木清人音響効果:平塚清、西ノ宮金之助、菅野秀典映像技術:寺田武夫、横山一夫記録・編集:阿部格、石原美雪制作著作:NHK共同制作:NHKエンタープライズ制作統括:渡辺紘史制作協力:NHKアート、NHKテクニカルサービス演出:重光亨彦/小松隆、小松隆一、柴田岳志、加賀田透、岡田健、吉川邦夫キャスト織田家織田信長:森田洸輔→山根隆明→緒形直人帰蝶:榎本夕希→菊池桃子るい:高橋惠子しの:高木美保市:中野美穂→鷲尾いさ子なべ:若村麻由美織田信忠:類家大地→寺沢昌純→青木海→藤田哲也→東根作寿英織田信雄:田原慎太郎→大泉翼五徳:三海菜穂美→井上亜子→西村裕子→成田恵織田信定:船越英二織田信秀:林隆三織田信広:村田泰則→岸本一人織田信行:内山眞人→大友大輔→保阪尚輝織田信治:神田雄次織田信光:長谷川明男織田信次:菊池孝典織田秀孝:谷田真吾織田信康:加世幸市織田信時:田中克季織田信友:辻輝猛坂井大膳(織田本家家老):鈴木瑞穂信長の家臣とその関係者林通勝:宇津井健内藤勝介:塚本信夫柴田勝家:滝田栄池田恒興:坂本徳志→的場浩司木下藤吉郎→羽柴秀吉:仲村トオルねね:中山美穂明智光秀:マイケル富岡平手政秀:二谷英明平手五郎右衛門:黒田アーサー佐久間盛重:本郷功次郎佐久間信盛:田中健[6]丹羽長秀:杉本哲太滝川一益:柴俊夫前田利家:橋爪淳河尻秀隆:森田順平稲葉良通:篠田三郎森可成:三上真一郎森長可:野尻忠正森蘭丸:石野太呂字森坊丸:芦田昌太郎まつ(るいの侍女):山本郁子細川藤孝:勝野洋細川忠興:小林秀樹玉:今村恵子明智秀満:小野了ゆい(光秀娘、荒木村重妻):生田智子斎藤利三:渕野俊太毛利新助:青木健服部小平太:堅田宏高山飛騨守:清水善三高山右近:冨家規政不破光治:石山律雄荒木村重:本田博太郎村井貞勝:西田圭諸大名・武将斎藤道三:芦田伸介松平元康→徳川家康:郷ひろみ築山殿:島村佳江かなえ(築山侍女):岩本多代松平信康:金子勝→早川亮水野信元:大林丈史酒井正親:大和田伸也酒井忠次:林邦応石川家成:長棟嘉道平岩親吉:小野進也本多重次:高品剛鳥居忠吉:滝田裕介浅井久政:寺田農浅井長政:辰巳琢郎足利義輝:宮田恭男足利義昭:青山裕一上野秀政:横光克彦三淵藤英:渡辺寛二斯波義統:山本寛斯波義銀:山本耕史和田惟政:新井康弘今川義元:柴田〓彦朝比奈泰能:俵一斎藤義龍:広岡瞬斎藤龍興:渡浩行武田勝頼:北谷等→黒田隆哉武田信勝:小橋賢児武田信廉:黒部進北条夫人:阿部朋子馬場美濃守:荒木しげる山県昌景:小山武宏朝倉義景:北村総一朗朝倉景鏡:田嶋基吉朝倉景健:門田俊一朝倉景恒:伊藤昌一六角承禎:平泉成六角義治:山口晃史茶々:田原加奈子お江:津川里奈浅井政澄:岡崎二朗浅井七郎:安藤圭一阿閉貞秀:佐和たかし磯野員昌:片岡弘貴三好長慶:中丸新将松永久秀:清水紘治小西行長:伊藤秀その他ルイス・フロイス:アダム・ロビンス→フランク・ニールロレンソ:稲川淳二今井宗久:佐藤慶千利休:伊藤孝雄津田宗及:内田稔山上宗二:河合隆司島井宗叱:野島秀信日比屋了慶:島田順司顕如:伊藤富美也教如:原豊朝山日乗:内田勝正飛鳥井雅教:松橋登勧修寺晴豊:堀内正美日野輝資:佐藤淳伊東マンショ:重富孝→木村直雄樹千々石ミゲル:佐藤洋匡→長崎真純原マルチノ:柴田宗典→植松良介中浦ジュリアン:光行透グレゴリウス13世:アントニオ・カンテリーニザビエル神父:テリー・オブライエンガスパル・ヴィレラ:テリー・オブライエンアレッサンドロ・ヴァリニャーノ:ブライアン・バークガフニオルガンティーノ:細川フランコヤジロー:龍飛雲ソテロ:リード・ジャクソン架空人物加納随天(織田家お抱えの祈祷師):平幹二朗安(安城氏の側室→織田信秀の側室):青山知可子喜八(秀吉家来):松原一馬りゅう:黒谷加奈子→西野まり→久我美智子→岡本舞良吉:長谷有洋宗吉:加藤雅也 (現・飛鳥幸一)ディオゴ:モロ師岡庄右衛門:森下哲夫その他:亀山助清、森康子放送日程※7月26日は第16回参議院議員通常選挙開票速報のため、休止。総集編脚注・出典^ 時代劇専門チャンネル特別番組「研究・織田信長~NHK大河ドラマにみる信長の魅力~」内・緒形直人インタビューより。^ NHK大河ドラマ・ストーリー「信長」(日本放送協会出版、1992年)p10-11、緒形のインタビューより^ 時代劇専門チャンネル特別番組「研究・織田信長~NHK大河ドラマにみる信長の魅力~」内・市川森一他の発言より。^ 例えば「神の戦士たち」では九州のキリシタンが苦難に遭うシーン、「キングオブジパング」では信長死後15年目に起こった二十六聖人の処刑などが描かれたが、これらの話は全く主人公・信長が関係しないエピソードである。^ NHK大河ドラマ・ストーリー「信長」(日本放送協会出版、1992年)を参照。^ 2002年の大河ドラマ『利家とまつ~加賀百万石物語~』でも同役を演じる 「http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E9%95%B7_KING_OF_ZIPANGU」より作成カテゴリ: 出典を必要とする記事 | 大河ドラマ | 1992年のテレビドラマ | NHK名古屋・豊橋 | NHK岐阜 | NHK大津 | 織田信長 | 戦国時代 (日本)を舞台とした作品 | 安土桃山時代を舞台とした作品隠しカテゴリ: テレビ番組に関するスタブ

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